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灘高生の学習方法

思い浮かぶままに「学習の方法」を書き留めました。
(現在2児のパパ / 内科医 / 京都大学医学部卒 / 通称「タイタイのぱぱ」)

01 > 時間の使い方について

  • 「2時間だらだらと」やるよりも「15分間集中」する。 ― 集中力が切れたら一休みしましょう。
  • 5分・10分の隙間時間を大切にする。 ― 電車の待ち時間や乗車中の時間などのちょっとした時間を大切に。
  • やりたいと思ったことをやりたい時にする。 ― あまり計画にしばられないこと。嫌な教科は放っといてお尻に火がつくまで待つもの。
  • 興味がわいたらとことんやる! ― こうなったらシメタモノです。

02 > 理解するためには、手と口と頭を総動員する

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(1)とくに語学に言えることですが「書きながら声を出す」ことは大切です。

小学校で、先生の後について国語の教科書を朗読したり唱歌をみんなで歌ったりするのは楽しくありませんでしたか?
しっかり声を出していると「語学」が「語楽」に変わりますよ。
言葉は「書いて」手に覚えさせ、「読んで」口に覚えさせるものです。
手や口を動かさないで頭だけで覚えるのは難しいと思います。
「記憶もの」すべてにこのことが当てはまります。

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(2)「暗記モノ」でも、何でも必ず「理由づけ」をする。

すべてのものには「理由」があります。
こじつけでも自分だけの屁理屈でもいいので、そうなる理由を考えましょう。

 
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(3)初めの出会いで全力を尽くす。

わからないことが出てきたら、初めての時に最大の努力を払ってください。
ここに時間と労力を惜しんではいけません。初めの時にわからないまま次へ進むと、きっと次からもずっとそのままです。
ただ、どうしてもその時にわからないことは、明日また考えましょう。不思議と次にはスラリとわかることがあります。

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(4)図・絵をかいて、他人にわかるように説明する。

本当にモノがわかるということは、一見して難しくてわかりにくいことをも、自分なりに消化して、他人ににわかりやすく説明できるようにすることです。
逆に、他人にわかるように説明できないようでは、わかったことにはなりません。
説明するときは、できるだけ「図をかいて説明する」ように心がけましょう。

 
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(5)辞書・参考書をひくのを億劫がらず、どちらも楽しく「読みましょう」

辞書は、ただ引いてそこだけを見て閉じるのではなく、そのあたりをじっくりと読んで(散歩読み)みましょう。百科事典を読むように、あちらこちら「気のひいたところを拾い読み」しましょう。英語だったら1つの言葉を引いたら、そこから同意語・類義語・反対語・派生語そして熟語表現・・・と、どんどん拡がっていくはずです。(このためには電子辞書は良くありません。電子辞書は言葉を探す時も、始めの何文字かを入力するだけで引けてしまうので、スペルを覚えるチャンスを失ってしまいます。)

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(6)「返し縫い」は大切です。

昨日の晩にやったことを、今朝に重ねてやるとよく頭に残ります。次々進んでいかずに「三歩進んで二歩下がる」はおすすめです。

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(7)嫌いな勉強(?)もあきらめて、ちょっと好きになってみせる。 「興味を持って取り組もう!」

好きになる工夫をしましょう。昔、ある先輩は世界史が嫌いでしたが、あこがれの女性から世界史の教科書をもらって勉強し、得意中の得意になりました。

■ 暗記
= なぜそうなるのか「理由」をつけて「手」「口」「頭」を総動員させる。

 学習の定着
= なぜそうなるのか「図」「絵」を用いて、他人に説明できるようにする。
= 復習が大切。

 得意科目をつくろう
= 初めての出会いに全力を尽くそう。